赤緑色覚異常とは?
赤緑色覚異常とは、色覚異常のうち最も多い、赤色を感じる視神経もしくは緑色を感じる視神経が、大多数の人と異なることです。
網膜には、光の三原色(長波長の赤い光・中波長の緑の光・短波長の青の光)のそれぞれに対応した、赤色を感じる視細胞「赤錐体」、緑色を感じる視細胞「緑錐体」、青色を感じる視細胞「青錐体」があります。
この3種の錐体細胞によって、眼の中に入ってくる光が受け取られ、その情報が視神経を伝わって大脳に運ばれると、その3つの情報の組み合わせによって、私たちの脳内で無数の色が生まれるのです。
色覚異常の方の色覚が異なるのは、赤錐体、緑錐体、青錐体のいずれかが正常と異なる、あるいは働いていないためとされています。
そのうちほとんどが、赤錐体もしくは緑錐体が正常と異なる場合であるため、東京慈恵医科大学北原健二教授著書の『先天性色覚異常・より正しい理解のためのアドバイス-』の中では、それらを総称して、「赤緑異常」という用語で示されています。
(株)ワールドマンセルのカラービューは、赤緑異常の方が混同、誤認しやすい色に対して、明るさや色のバランスを変えて見分けやすくすることを目的に開発されました。
色覚専門医の指導の下で開発されたもので、色覚異常のほとんどの方に使っていただくことができます。